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プレジャートイの洗い方・保管方法|素材別ケアと感染対策|MURU MURU
プレジャートイは、使い方だけでなく洗い方と保管方法で安心感が大きく変わります。素材別の洗浄、乾燥、収納、共有時のコンドーム使用、買い替えサインまで、公的・医療系情報をもとにやさしく整理します。
目次を見る プレジャートイは、からだを知るための道具にも、パートナーとの時間を広げる道具にもなります。けれど、使ったあとにそのまま引き出しへ戻す。水洗いだけで終わらせる。素材がわからないまま共有する。こうした扱いを続けると、かゆみ、におい、膀胱炎のような不快感、性感染症の不安につながることがあります。
結論から言うと、プレジャートイの基本は「使う前後に洗う」「完全に乾かす」「個別に保管する」「共有や部位を変えるときはコンドームを替える」です。さらに、素材によって洗い方は変わります。防水ではない電動トイを水に沈めると壊れます。多孔質の素材は、洗っても菌や汚れが残りやすいことがあります。油性のものや強い洗剤は、素材や粘膜を傷めることもあります。
この記事では、プレジャートイのお手入れを、素材、電動かどうか、共有するかどうか、腟・肛門・口など部位を変えるかどうかで整理します。素材別の早見表、洗う手順、保管方法、やってはいけないNG、買い替えサイン、旅行や同棲時の収納までまとめます。
最初に大切な前提です。この記事は成人向けの性の健康情報です。強い痛み、出血、外陰部のただれ、かゆみ、排尿痛、おりものの変化、性行為後の発熱や下腹部痛がある場合は、トイの洗い方だけで判断しないでください。婦人科、泌尿器科、性感染症検査、医療機関への相談が必要なことがあります。
プレジャートイの衛生ケアは、難しいテクニックより基本の徹底が大切です。まず覚えるのは、洗う、乾かす、分ける、守るの4つです。
洗うとは、使用後だけでなく、使用前にも表面のほこりや保管中の汚れを落とすことです。Sexual Health Maltaは、セックストイを責任をもって清潔に使うこと、使用ごと・パートナーごとに石けんと水で洗うことを勧めています。Brown UniversityのBWellも、細菌感染や性感染症の感染を避けるため、説明書に沿った洗浄が重要だと説明しています。
乾かすとは、水分を残したまましまわないことです。水分が残ると、ほこりが付きやすくなります。ポーチの中でにおいがこもります。素材によってはべたつきや劣化の原因になります。洗ったあとは清潔な布で水気を取り、完全に乾いてからしまいます。
分けるとは、トイ同士を直接くっつけて保管しないことです。素材によっては、長時間触れ合うことで表面がべたついたり、色移りしたりすることがあります。使う部位が違うトイ、共有する可能性があるトイ、素材がわからないトイは、個別ポーチやケースで分けるほうが安全です。
守るとは、共有時や部位を変えるときにバリアを使うことです。CDCは、コンドームやデンタルダムが性行為時の性感染症予防に役立つ一方、正しく一貫して使う必要があると説明しています。University of Rochesterも、セックストイを複数人で使う場合は、使う人が変わるたびに別のコンドームを使うと説明しています。
この4つは、プレジャートイを「きれい好きの人だけが気にするもの」から「性の健康を守る道具」へ変える考え方です。完璧を目指すより、使う前後に迷わない流れを作ることが大切です。
素材別の扱いは、最初に押さえると失敗が減ります。商品説明、パッケージ、公式サイト、説明書で素材と防水性能を確認してください。わからない場合は、体内に入れる用途では慎重に考えます。
素材・タイプ 特徴 基本の洗い方 注意点 100%シリコン 非多孔質で選ばれやすい素材 ぬるま湯と低刺激の石けん。非電動なら説明書次第で煮沸可 シリコン系ローションと相性が悪い製品がある ガラス・ステンレス 非多孔質で乾きやすい ぬるま湯と石けん。非電動なら煮沸可の製品もある 急な温度変化、欠け、ひびを確認する ABSなど硬質プラスチック 硬く扱いやすい ぬるま湯と石けん。防水表示がなければ沈めない 継ぎ目やボタンまわりを丁寧に拭く TPE・TPR・PVC・ジェリー系 やわらかいが多孔質のことが多い 表面をやさしく洗い、よく乾かす 共有時はコンドーム推奨。劣化やにおいに注意 電動・充電式トイ モーターや端子がある 防水レベルを確認し、必要なら濡らした布で拭く 充電口、電池部分、リモコンを水没させない レザー・布・ベルト類 吸水しやすい素材が多い 説明書に従い、部分洗いまたは専用ケア 完全乾燥と風通しのよい保管が重要
この表は一般的な目安です。最優先は説明書です。同じ「シリコン」と書かれていても、電動か非電動か、表面加工があるか、他素材のパーツがあるかで洗い方は変わります。
また、「医療グレード」「ボディセーフ」「防水」といった表記だけで安心しきらないことも大切です。FDAは、医療機器の素材安全性では、素材の性質、使用目的、接触する部位、接触時間などを考えて評価すると説明しています。プレジャートイも、からだに触れる時間や部位を考えて、素材情報が明確なものを選ぶほうが安心です。
「新品だからきれい」「前回洗ったから大丈夫」と思いやすいですが、使う前の洗浄も大切です。保管中にほこり、繊維、髪の毛、皮脂、ケース内の汚れが付くことがあります。引き出しやポーチにしまっていても、完全な無菌状態ではありません。
使う前に軽く洗うだけで、保管中の汚れを落とせます。特に体内に入れるトイ、粘膜に触れるトイ、しばらく使っていなかったトイ、旅行に持って行ったトイは、使用前の確認を習慣にしてください。
確認するポイントは、表面のべたつき、変色、ひび、欠け、裂け、におい、電源の異常、充電口の汚れです。Sexual Health Maltaは、表面の傷や破損を確認するよう勧めています。傷や破損があると、そこに菌が残りやすくなり、感染リスクが上がることがあるためです。
使用前の洗浄は、ムードを壊す作業ではありません。歯を磨く、手を洗う、コンドームの期限を見るのと同じような準備です。あらかじめ洗って乾かし、清潔なポーチに入れておけば、必要なときに慌てず使えます。
使用後は、できるだけ早めに洗います。時間が経つほど、体液、潤滑剤、皮脂、ほこりが乾いて落ちにくくなります。眠い日や疲れた日でも、最低限のケアを決めておくと続けやすいです。
電源を切り、電池式なら電池を外す。 充電口や電池部分の防水仕様を確認する。 ぬるま湯で表面の汚れを流す。 低刺激で香料の少ない石けんを手で泡立てる。 表面、凹凸、継ぎ目、根元、持ち手をやさしく洗う。 石けんが残らないようによくすすぐ。 清潔な布で水気を取り、完全に乾かす。 個別の袋やケースに入れて保管する。 石けんは、強い香りやスクラブ入りのものを避けます。腟や外陰部は刺激を受けやすい部位です。洗剤が残ると、しみる、かゆい、赤くなる原因になることがあります。トイ専用クリーナーを使う場合も、説明書を読み、体に触れる前に乾かす、必要ならすすぐ、成分が合わないときは使わない、という基本を守ります。
水温は熱すぎないほうが安全です。熱湯での消毒は、非電動で耐熱性が明確な素材だけに限ります。煮沸できると書かれていない電動トイ、複数素材のトイ、接着部分があるトイ、表面加工があるトイは、熱で壊れることがあります。
電動トイは、衛生ケアと故障対策を分けて考えます。洗いたい気持ちがあっても、防水でない製品を水に沈めると、内部に水が入り、故障や発熱、異臭、充電不良につながることがあります。
商品には「防水」「生活防水」「水洗い可」「IPX7」などの表示があります。IPX7は一時的な水没に耐える目安として使われますが、メーカーの説明が最優先です。充電端子のキャップが閉まっているか、マグネット充電部に水が残っていないか、リモコンやケーブルは別扱いかも確認します。
防水でない場合は、濡らした布と少量の石けんで表面を拭きます。その後、石けん分を含まない濡れ布で拭き取り、乾いた布で水気を取ります。ボタン、継ぎ目、充電口の周辺に水分を残さないようにします。
防水でも、洗ったあとすぐ充電しないほうが安全です。端子やマグネット部分を完全に乾かしてから充電します。ケース内にしまう前にも乾燥を確認します。水分が残ったまま密閉すると、においと劣化の原因になります。
電動トイは、洗浄だけでなく保管中のバッテリー管理も大切です。長期間使わない場合は、説明書に従って充電状態を管理します。高温になる車内、直射日光の当たる場所、浴室、湿気の多い場所は避けます。
多孔質とは、表面や内部に細かなすき間があり、汚れや水分、菌が残りやすい性質のことです。TPE、TPR、PVC、ジェリー系、ゴム系などは、多孔質として扱われることがあります。やわらかく安価な製品に多い一方、清潔を保ちにくいことがあります。
Planned Parenthoodは、TPE、PVC、ビニール、エラストマーなど多孔質になりうる素材は、洗っても感染の原因になる菌を吸収することがあるため、コンドームを使う選択肢を示しています。Brown Universityも、ゴム系素材は多孔質で洗いにくく、コンドーム使用が勧められると説明しています。
多孔質素材を一切使ってはいけない、という話ではありません。けれど、共有する、肛門と腟で部位を変える、長く使い続ける、表面がべたついている、においが強い、素材表記が曖昧、といった場合はリスクが上がります。
多孔質素材は、使用前にコンドームをかぶせると清潔管理がしやすくなります。使う人が変わるとき、部位が変わるときは、新しいコンドームへ替えます。コンドームを外したあとも、トイ本体は洗います。
買い替えの判断も早めでよいです。表面が溶けたようにべたつく。粉っぽい。強いにおいが取れない。色が変わった。裂け目がある。洗ってもぬめりが残る。こうした状態は、衛生面でも使い心地の面でも無理に続けないほうが安心です。
100%シリコン、ガラス、ステンレス、ABSなどの非多孔質素材は、汚れが染み込みにくく、清潔を保ちやすいとされています。体内に入れるトイを選ぶときは、素材表記が明確で、表面が滑らかで、継ぎ目が少ないものが扱いやすいです。
ただし、非多孔質だから洗わなくてよいわけではありません。表面には体液、皮脂、潤滑剤、ほこりが残ります。ボタン、溝、段差、吸引口、キャップまわりは汚れが残りやすい場所です。洗浄後のすすぎと乾燥も必要です。
シリコン製トイでは、シリコン系ローションとの相性に注意します。製品によっては表面が傷むことがあります。ローションを使う場合は、説明書で対応可否を確認します。迷う場合は水性ローションから始めると扱いやすいことが多いです。
ガラスやステンレスは、ひび、欠け、鋭い部分がないか確認します。硬い素材は、落とすと欠けることがあります。欠けた部分は粘膜を傷つける可能性があります。小さな傷でも、触って引っかかるなら使用を避けます。
非多孔質素材は長く使えることが多いですが、永久に安全という意味ではありません。経年劣化、落下、熱、薬品、保管状態、充電不良で状態は変わります。使う前に触って確認する習慣が、いちばん実用的です。
プレジャートイは、体液や粘膜に触れるため、共有すると性感染症や細菌感染のリスクが上がることがあります。Sexual Health Maltaは、セックストイを通じてクラミジア、梅毒、ヘルペス、細菌性腟症、HIV、B型肝炎、C型肝炎などが広がる可能性に触れています。
共有時の基本は、できれば共有しないことです。共有する場合は、体内に入る部分へコンドームを使い、使う人が変わるたびに新しいコンドームへ替えます。University of Rochesterも、トイを複数人で使う場合は、使う人が変わるたびに別のコンドームを使うよう説明しています。
コンドームは、感染リスクを下げる助けになりますが、万能ではありません。CDCは、コンドームは性感染症と妊娠のリスクを減らす一方、リスクを完全にはなくさないと説明しています。コンドームで覆われない部分、皮膚と皮膚の接触、口や手、体液の接触も考える必要があります。
腟から肛門へ、肛門から腟へ、口から腟へなど、部位を変えるときも注意します。特に肛門に使ったものをそのまま腟や口へ使うと、腸内細菌が移り、膀胱炎や腟炎、胃腸症状の原因になることがあります。部位を変えるときは、洗うか、コンドームを替えます。
性感染症は症状がないこともあります。新しいパートナーや複数のパートナーがいる場合は、トイの衛生だけでなく、性感染症検査、コンドーム、デンタルダム、手袋、ワクチン、治療の共有も考えます。相手を疑う話ではありません。ふたり以上の健康管理です。
同じトイを複数の部位で使う場合、順番と洗浄が重要です。肛門は腟や口と菌の環境が違います。肛門に使ったものを洗わずに腟へ使うと、腟内環境が乱れたり、尿路感染のきっかけになったりすることがあります。
安全にするなら、部位ごとにトイを分けるのが簡単です。腟用、肛門用、外側用、口まわり用のように分けます。色やポーチで区別すると、迷いにくくなります。分けられない場合は、部位を変えるたびに洗い、必要に応じてコンドームを替えます。
肛門に使うトイは、取り出しやすい形状も重要です。根元に広いストッパーがないもの、奥へ入り込みやすいもの、割れる可能性があるものは避けます。洗浄以前に、取り出せなくなるリスクがあるためです。痛みや出血がある場合も使用をやめます。
口に使う場合も、洗浄は必要です。口内に傷、口内炎、歯ぐきの出血がある場合、感染リスクが上がることがあります。香りつきや甘味のあるローションは、腟や肛門に向かないことがあります。University of Rochesterは、砂糖を含むフレーバー潤滑剤は腟や肛門での使用を目的としないと説明しています。
「ひとりで使うだけだから大丈夫」と考えすぎないことも大切です。自分ひとりでも、腟から肛門へ、肛門から腟へ移すと菌を移動させる可能性があります。部位が変わるなら、相手がいなくても洗浄やコンドーム交換を考えます。
プレジャートイの衛生を考えるとき、ローションや潤滑剤もセットで見ます。潤滑剤は摩擦を減らし、痛みや傷を防ぐ助けになります。CDCは、コンドームを使う場合は水性潤滑剤を使い、油性のものはラテックスを弱めて破れにつながる可能性があると説明しています。
トイとの相性では、素材が重要です。シリコン製トイにシリコン系ローションを使うと、製品によっては表面が劣化することがあります。油性ローションは、ラテックスコンドームと相性が悪いだけでなく、素材に残りやすく洗いにくいことがあります。
水性ローションは、洗い流しやすく、初めての人にも扱いやすいことが多いです。ただし、防腐剤、香料、グリセリンなどが合わない人もいます。しみる、かゆい、赤くなる場合は使用をやめ、別の製品や医療相談を考えます。
ローションを使ったあとは、ぬめりが残らないように洗います。溝や吸引口、継ぎ目にはローションが残りやすいです。残った成分は、次回の刺激やにおいの原因になります。洗ってもぬめりが落ちない場合は、素材の劣化も疑います。
「体に使える」と「トイに使える」は同じではありません。肌用オイル、ワセリン、ボディクリーム、食用油を潤滑剤として代用するのは避けます。コンドーム、トイ素材、粘膜への刺激の面で不安が残ります。
洗ったトイをどこにしまうかで、次に使うときの清潔さが変わります。理想は、完全に乾かしてから、個別の袋やケースに入れ、涼しく乾いた場所に保管することです。
浴室は、すぐ洗えて便利に見えます。けれど、湿気が多く、カビやにおいがこもりやすい場所です。直射日光が当たる窓際、車内、高温になる棚、暖房器具の近くも避けます。熱と湿気は、素材の劣化やバッテリーへの負担になります。
トイ同士を裸のまままとめて入れるのも避けたい保管です。素材同士が触れ、表面が傷むことがあります。ほこりや繊維が付きやすくなります。どれが洗浄済みかもわかりにくくなります。
付属のポーチがある場合は、それを使います。ない場合は、通気性のある清潔な布袋、硬めのケース、仕切り付きの収納箱を使います。布袋は定期的に洗います。ケースも内側を拭き、完全に乾かします。
同棲や家族と暮らしている場合は、プライバシーも大切です。鍵付きケースや目立たないポーチは、安心につながります。ただし、隠すことだけを優先して、高温多湿の場所に押し込まないようにします。安全な保管は、清潔さとプライバシーの両方です。
プレジャートイは、食品のような明確な賞味期限がないことが多いです。だからこそ、状態を見ることが大切です。次のようなサインがある場合は、買い替えを考えてください。
表面にひび、裂け、欠け、鋭い部分がある。 洗っても取れない強いにおいやぬめりがある。 素材がべたつく、溶けたように感じる。 変色や粉っぽさがある。 充電しても動作が不安定。 発熱、異音、焦げたようなにおいがある。 電池液漏れや端子の腐食がある。 防水キャップが閉まらない。 共有後の感染不安が強く、清潔に戻せる自信がない。 特に電動トイの発熱、異臭、充電不良は、衛生だけでなく安全面の問題です。無理に使わず、説明書やメーカーの案内を確認します。電池式の場合、液漏れした電池に触れたら、皮膚や目に触れないよう注意し、自治体のルールに従って処分します。
処分方法は、素材と電池の有無で変わります。充電式や電池式は、小型家電や電池の回収ルールに関わることがあります。自治体の分別ルールを確認してください。個人情報が残るアプリ連動トイの場合は、アプリ連携、Bluetooth登録、アカウント情報も解除します。
使い古したトイを誰かへ譲ることは、衛生面で慎重に考えます。非多孔質で洗える素材でも、電動部分や細かな溝まで完全に状態を保証するのは難しいです。中古購入も、素材、洗浄履歴、破損、メーカー不明のリスクを考える必要があります。
衛生のためにやっているつもりでも、からだやトイに負担をかけることがあります。よくあるNGをまとめます。
アルコールや漂白剤を自己判断で使う。 防水でない電動トイを丸洗いする。 石けんをすすぎ残したまま使う。 洗ったあと濡れたまま密閉する。 トイ同士を裸で重ねて保管する。 素材不明のものを体内に入れる。 肛門に使ったあと洗わずに腟や口へ使う。 共有時に同じコンドームを使い回す。 表面が裂けたトイをそのまま使う。 痛みや出血があるのに続ける。 アルコールや漂白剤は、素材を傷めたり、粘膜刺激の原因になったりします。Brown Universityは、素材によっては10%漂白水を使う方法にも触れていますが、これは一般的な全素材向けの勧めではありません。説明書に明記されていない限り、家庭用消毒剤を自己判断で使うのは避けるほうが安全です。
また、洗いすぎにも注意します。外陰部や腟内まで強い洗剤で洗う必要はありません。トイは洗いますが、腟内洗浄を習慣化する必要はありません。においやおりものが気になる場合は、洗浄で隠すより、婦人科で確認するほうがよいことがあります。
旅行や外泊では、いつもの洗面台、乾燥スペース、収納場所がありません。そのため、使う前からケア方法を決めておくと安心です。
持ち運びには、個別ポーチ、ジッパー付き袋、清潔な布、予備のコンドーム、水性ローション、充電ケーブルを分けて入れます。洗浄済みと使用後を同じ袋に戻さないよう、予備袋を用意します。完全に洗えない状況で使う可能性があるなら、コンドームを併用します。
ホテルやパートナー宅では、洗ったあと乾かす場所に困ることがあります。清潔なタオルで水分を取り、通気できる場所で乾かします。濡れたまま密閉ポーチへ戻すのは避けます。どうしてもすぐしまう必要がある場合は、帰宅後に改めて洗って乾かします。
飛行機や公共交通で持ち運ぶ場合は、電源が入らないようにします。ロック機能がある製品は使います。充電式はバッテリーの扱いに注意し、航空会社のルールも確認します。アプリ連動トイは、通知や接続名で見られたくない情報が出ないよう設定を確認します。
旅行中は、プライバシーと衛生の両方が乱れやすいです。無理に使う必要はありません。洗えない、乾かせない、落ち着かないと感じるなら、使わない選択も安全な選択です。
プレジャートイ使用後に、かゆみ、しみる感じ、赤み、痛み、排尿痛、おりものの変化、におい、出血が出ることがあります。原因は一つとは限りません。摩擦、潤滑不足、素材や洗剤への刺激、カンジダ、細菌性腟症、性感染症、膀胱炎、皮膚炎などが考えられます。
まずは使用を中止します。症状がある間は、同じトイ、同じローション、同じ洗剤を使い続けないでください。強い痛み、出血、発熱、下腹部痛、排尿痛がある場合は早めに医療機関へ相談します。
性感染症が心配な場合は、症状がなくても検査を考えます。厚生労働省は、性感染症を性的接触を介して感染する可能性がある感染症として紹介し、クラミジア、性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、梅毒、淋菌感染症などを挙げています。共有したトイ、コンドームの有無、症状の時期をメモしておくと相談しやすいです。
膀胱炎のような症状が繰り返す場合も、自己判断で済ませないほうが安心です。排尿痛、頻尿、残尿感、血尿がある場合は、泌尿器科や婦人科が候補になります。肛門から腟へ洗わずに使った、手洗いが不十分だった、潤滑不足で傷ができた、などのきっかけがあるかもしれません。
症状が出たからといって、自分を責める必要はありません。原因を分け、次回のケアを変えればよいこともあります。大切なのは、隠して悪化させないことです。
初めて買うなら、洗いやすさを重視すると失敗しにくいです。素材表記が明確。表面が滑らか。継ぎ目が少ない。防水性能がわかる。説明書がある。メーカー情報がある。こうした条件は、使う前より使った後に効いてきます。
体内に入れる予定があるなら、100%シリコン、ガラス、ステンレス、硬質プラスチックなど、非多孔質として扱われやすい素材を候補にします。TPEやTPRのやわらかさが好きな人もいますが、共有や長期使用ではコンドームや早めの買い替えを考えます。
電動トイは、防水表示と充電端子を確認します。水洗いしやすい形か。ボタン周りに汚れが残りにくいか。吸引口や凹凸を洗いやすいか。専用ポーチが付属するか。こうした点は、購入前に見ておくと後悔が減ります。
安さだけで選ぶと、素材が不明、においが強い、説明書がない、洗いにくいことがあります。価格が高ければ必ず安全というわけでもありませんが、素材情報とケア情報が公開されているかは大切です。
買うときに、洗う道具も一緒に用意します。低刺激の石けん、清潔な布、個別ポーチ、水性ローション、コンドーム。これだけで、最初から安心の流れを作れます。
はい。使ったあとだけでなく、使う前にも洗うほうが安心です。保管中にほこりや繊維が付くことがあります。使用後は体液や潤滑剤が残るため、早めに洗い、完全に乾かしてから保管してください。
低刺激で香料の少ない石けんが基本です。強い香り、スクラブ、漂白剤、アルコール、家庭用消毒剤は、素材や粘膜への刺激になることがあります。トイ専用クリーナーを使う場合も、説明書と素材対応を確認してください。
おすすめしません。防水は使用時や洗浄時の水への耐性であり、湿気の多い浴室での長期保管を勧める意味ではありません。洗ったあとは乾かし、涼しく乾いた場所に保管します。
共有するなら、洗浄に加えてコンドームを使うほうが安心です。使う人が変わるたび、部位が変わるたびに新しいコンドームへ替えます。多孔質素材は洗っても汚れや菌が残りやすいことがあるため、特に注意が必要です。
洗わずに使うのは避けてください。腸内細菌が腟や尿道へ移り、感染や不快症状の原因になることがあります。部位を変えるときは、洗うか、コンドームを新しいものに替えます。できれば部位ごとにトイを分けると安心です。
無理に使わないほうが安全です。素材の劣化、多孔質素材への汚れ残り、洗浄不足が考えられます。洗っても取れないべたつき、強いにおい、変色、裂け目がある場合は買い替えを検討してください。
いいえ。煮沸できるのは、説明書で耐熱性が確認できる非電動・非多孔質の一部製品に限られます。電動トイ、複数素材、接着部があるもの、表面加工があるものは、熱で壊れることがあります。説明書を優先してください。
プレジャートイの洗い方と保管方法は、快感のためだけではなく、性の健康を守るための基本です。使う前後に洗う。石けんを残さない。完全に乾かす。個別に保管する。共有や部位を変えるときはコンドームを替える。この流れを作るだけで、不安はかなり減らせます。
素材によって、扱いは変わります。100%シリコン、ガラス、ステンレス、ABSなどは清潔を保ちやすい一方、電動部分や継ぎ目には注意が必要です。TPE、TPR、PVC、ジェリー系など多孔質になりうる素材は、コンドーム使用、早めの買い替え、共有を避ける判断が大切です。
保管は、洗浄の続きです。濡れたまま密閉しない。浴室や車内に置かない。素材同士を裸で重ねない。個別ポーチやケースを使う。こうした地味な工夫が、次に使うときの安心を作ります。
そして、症状があるときはケア方法だけで解決しようとしないでください。痛み、出血、かゆみ、排尿痛、おりものの変化、性感染症の不安があるなら、医療機関や検査につながってよいです。プレジャートイは、自分のからだを大切に扱うための道具です。洗い方と保管まで含めて、自分にやさしい使い方を選びましょう。
目次
まず覚える4つの基本 素材別の洗い方早見表 使う前に洗う理由 使用後の基本手順 電動トイと防水表示の見方 多孔質素材はなぜ注意が必要か 非多孔質素材でも油断しない 共有するときの感染対策 腟・肛門・口で使い分ける ローションや潤滑剤との相性 保管場所は清潔さの半分 買い替え・処分のサイン よくあるNGケア 旅行・外泊・パートナー宅でのケア からだに症状が出たとき 初めて買う人の選び方 よくある質問 プレジャートイは毎回洗う必要がありますか? 石けんは何を使えばいいですか? 防水トイならお風呂に置いたままでいいですか? 共有するときは洗えばコンドームなしで大丈夫ですか? 肛門に使ったトイを腟に使ってもいいですか? べたつきやにおいが取れないトイは使えますか? 煮沸消毒すればどんなトイも清潔になりますか? まとめ 参考にした情報