セックス中の音やにおいが気になる…腟から空気の音がするのは変?
セックスの途中で、腟から空気が抜けるような音がした。自分のにおいが気になって集中できない。どれも多くの人が経験することです。音やにおいが起きる理由、気にならなくする工夫、病気のサインかもしれないにおいの目安をまとめました。
セックスの途中で、腟から「プッ」と空気が抜けるような音がして、恥ずかしくて固まってしまった。自分のにおいが気になって、集中できない…。そんな経験、ありませんか。
腟から空気の音がするのは、よくあること
アメリカのクリーブランド・クリニックは、腟から空気が出ること(腟おなら)は、恥ずかしいかもしれないけれど、とてもよくあることで、たいていは害がない、としています。腟の中にたまった空気が、腟の入口から出るときに音がするものです。
途中で音がして、恥ずかしくて…。私の体、どこかおかしいのかな。
おかしくありませんよ。体位を変えたときなどに空気が入って、出るときに音がするだけなんです。おならと違ってにおいもないし、自分で止められるものでもないんですよ。
クリーブランド・クリニックによると、腟から出る空気にはにおいがなく、がまんして止めることもできません。音がしやすいのは、次のようなときです。
- セックスの最中、とくに体位を変えたとき
- タンポンを入れたとき
- ヨガやスクワット、ランニングなどの運動中
- 出産や更年期で、骨盤底筋が弱くなっているとき
濡れる音や、肌がふれる音も自然なもの
体が興奮すると、腟の中は潤ってきます。濡れた音や、肌どうしがふれる音がするのは、それだけ体が反応している証拠でもあります。潤滑ゼリーを使ったときも、音がすることがあります。どれも、恥ずかしいことではありません。
においは、あるのがふつう
厚生労働省の事業「ヘルスケアラボ」によると、正常なおりものにも、かすかに甘酸っぱいにおいがあります。汗をかいたときや、生理の前後で、においが変わったように感じることもあります。
セックスのあとに、魚のようなにおいがするなら
NHSによると、細菌性腟症では、とくにセックスのあとに強くなる、魚のような生臭いにおいのおりものが出ます。灰色がかった白で、水っぽいのが特徴です。ただ、半分ほどの人は症状がありません。
細菌性腟症は性感染症ではありませんが、セックスがきっかけになったり、相手にうつしたりすることがあります。パートナーが替わったとき、子宮内避妊具(IUD)を使っているとき、香料入りの製品を使っているときなどに、なりやすいとされています。パートナーが女性など腟のある人なら、パートナーも治療が必要なことがあります。
おりものの色やにおいの見分け方は おりものの色とにおいの早見表 にまとめています。
産後や更年期に、音が気になるようになったら
クリーブランド・クリニックは、出産や更年期で骨盤底筋が弱くなることを、腟から空気が出やすくなる原因のひとつにあげています。以前は気にならなかったのに、出産後や40代以降に増えた気がする、という人もいるかもしれません。
骨盤底筋は、トレーニングで鍛えることができます。産後のセックスの再開については 産後のセックスはいつから?、更年期の乾燥や痛みについては 更年期の「濡れない・痛い」の記事 にまとめています。
気にならなくするための工夫
- 体位:音がしやすい体位がわかったら、ゆっくり動く、体位を変える回数を減らす
- 骨盤底筋:クリーブランド・クリニックは、骨盤底筋が弱いことが原因なら、骨盤底筋のトレーニングが役立つことがあるとしています。やり方は 膣トレの記事 へ
- 下着とケア用品:綿の下着を選び、香料の強い製品は使わない。NHSは、香料入りの製品が細菌性腟症のきっかけになることがあるとしています
- 雰囲気:好きな音楽をかける、明かりを落とすなど、気になりにくい環境をつくる
パートナーに伝える・言われたとき
音やにおいが気になって集中できないなら、先に伝えてしまうのもひとつの方法です。「音がしても気にしないでね」とひとこと言っておくと、その場で慌てずにすみます。
もしパートナーに音やにおいのことをからかわれたら、「恥ずかしいから、そういうことは言わないでほしい」と伝えていいのです。見られるのが恥ずかしいときの伝え方は 明るい部屋が恥ずかしいときの記事 にまとめています。
受診の目安
よくある疑問
質問:腟から空気が出るのを、がまんする方法はある?
クリーブランド・クリニックは、腟から出る空気は自分で止められないとしています。気になるなら、音が出やすい動きを減らすくらいで十分です。気にしすぎないことがいちばんです。
質問:セックスの前にシャワーを浴びたほうがいい?
浴びたほうが安心できるなら、外側をお湯でさっと流すくらいで大丈夫です。腟の中まで洗う必要はありません。
質問:パートナーのにおいが気になるときは?
責める言い方ではなく、「一緒にシャワーを浴びない?」など、誘いかける形で伝えると角が立ちにくくなります。いつもと違う強いにおいが続くなら、病気のサインのこともあるので、受診をすすめてみてください。










