性病かも…女性に出やすい症状と、匿名・無料で検査する方法
「おりものがいつもと違う」「もしかして性病?」と不安なとき。女性は性感染症の症状が出にくいので、心当たりがあれば検査がいちばんの近道です。症状の目安、保健所の匿名・無料検査、検査のタイミング、陽性だったときの流れをまとめました。
おりものがいつもと違う、あそこにできものがある。ふと「もしかして性病?」と思って検索すると、不安ばかり大きくなってしまいますよね。
女性だと、症状が出にくいって本当?
本当です。厚生労働省も、性感染症は症状が出ないことが多く、特に女性は症状が出にくいと説明しています。気づかないまま放っておくと、不妊の原因になったり、パートナーにうつしてしまったりすることがあります。
「症状がないから大丈夫」ではなく、「心当たりがあるから調べる」と考えるのが安心です。
症状別チェック:こんなサインは要注意
厚生労働省の資料をもとに、女性に出やすいサインをまとめました。ただし、ここに当てはまらなくても感染していることはあります。
| 性感染症 | 女性に出やすいサイン |
|---|---|
| 性器クラミジア感染症 | ほとんど症状がない(初期におりものや軽い下腹部の痛み程度)。進むと不正出血や、セックスのときの痛み |
| 淋菌感染症 | ほとんど症状がない(初期におりものが増える、熱が出る、下腹部が痛む程度) |
| 性器ヘルペス | 大陰唇・小陰唇から腟の入口、会陰にかけて水ぶくれやただれができる。太もものリンパ節が腫れて痛む |
| 尖圭コンジローマ | 外陰部・腟・肛門のまわりに薄ピンク色のイボ。自覚症状はほとんどない(かゆみや軽い痛み程度) |
| 梅毒 | 性器や口の中に、しこりや痛みの少ないただれ。手のひら・足の裏・体に、痛みやかゆみのない発疹 |
梅毒は、症状がいったん消えても治ったわけではありません。放っておくと、数年から数十年かけて心臓や血管、脳などに病気が起こることがあります。女性は20代の報告が多いとされています。
おりものの変化やかゆみは、性感染症以外の原因で起こることもあります。自己判断で市販薬を使い続けるより、一度婦人科で原因を確かめてもらうと安心です。デリケートゾーンのにおいやかゆみについては デリケートゾーンのpHの記事 も参考にしてください。
オーラルセックスでもうつる?
うつります。性感染症は性器だけでなく、口や肛門からもうつります。オーラルセックスでも、コンドームを使わないと感染することがあります。
予防の基本はコンドームです。ただ、正しく使わないと感染することがあるので、最初から最後までつけることが大切です。ピルは妊娠を防ぐための薬で、性感染症は防げません。
どこで検査できる? バレずに受けられる?
| 検査する場所 | 特徴 |
|---|---|
| 婦人科(産婦人科) | 症状があるとき、検査から治療まで続けて受けたいとき |
| 保健所 | HIV検査は無料・匿名。梅毒・クラミジア・淋菌も一緒に受けられるところがある(一部有料のことも) |
保健所の検査は、名前を言わずに受けられます。予約が必要なところや、夜間・休日に検査しているところもあるので、厚生労働省の「性感染症検査・相談マップ」や「HIV検査・相談マップ」で近くの施設を調べてから問い合わせると確実です。
検査の方法は、感染症によって違います。
- クラミジア・淋菌:尿やおりものを調べる
- 梅毒・HIV:血液を調べる
- 性器ヘルペス:水ぶくれの一部をこすって調べる、血液を調べる
- 尖圭コンジローマ:特徴的なイボを見て確かめる
婦人科で「性病かもしれない」って言うの、すごく恥ずかしい…。
受付では「おりものがいつもと違う」「検査を受けたい」くらいで大丈夫です。心当たりの時期は、診察室で医師に伝えれば十分ですよ。
いつ検査すればいい?
症状があるなら、待たずにすぐ受診してください。
症状がなく「あのときのことが心配」という場合は、感染症ごとに検査に向いた時期があります。たとえばHIVは、血液中のウイルスの遺伝子を調べる検査なら2〜3週間ほど、抗体を調べる検査なら1か月以上たつと、感染していれば陽性になる可能性が高くなります。ただし陰性でも、感染していないことを確かめるために、3か月以降にもう一度検査することがすすめられています。
ほかの感染症も含め、受診するときに「いつ、どんな心配なことがあったか」を伝えれば、検査の時期を一緒に考えてもらえます。
陽性だったら、どうなる?
多くの性感染症は、治療できます。
- クラミジア・淋菌:抗菌薬で治療する
- 梅毒:ペニシリン系などの抗菌薬で治療する
- 性器ヘルペス:抗ウイルス薬を飲んだり塗ったりする
- 尖圭コンジローマ:塗り薬や、外科的にイボを取る
クラミジアと淋菌は、必ずパートナーと一緒に治療します。自分だけ治しても、相手が感染したままだとまたうつり合ってしまうからです。一度治っても、もう一度感染することもあります。
妊娠中の感染にも注意が必要です。クラミジアは早期流産の原因になることがあり、梅毒は胎盤を通じて赤ちゃんにうつることがあります。妊娠を考えている人や妊娠中の人は、早めに検査を受けておくと安心です。
パートナーには、どう伝えればいい?
責めるためではなく、ふたりの体を守るための話です。厚生労働省の資料でも、心配になったらパートナーを「一緒に検査や治療をうけてみよう」と誘ってみることをすすめています。
- 「どっちが悪いとかじゃなくて、念のため一緒に検査しない?」
- 「私、検査を受けてみようと思う。よかったら一緒に行こう」
言い出しにくいときは、先に自分だけ検査を受けて、結果が出てから話すのもひとつの方法です。
受診の目安
よくある疑問
ピルを飲んでいれば、うつらない?
うつります。ピルは妊娠を防ぐための薬で、性感染症は防げません。予防にはコンドームを使いましょう。
症状が消えたら、治ったってこと?
そうとは限りません。梅毒のように、症状が消えても体の中では進んでいる感染症もあります。気になることがあったら、症状が落ち着いていても検査を受けてください。
一度治ったら、もうかからない?
かかります。性感染症は、治っても再び感染することがあります。治療後も、コンドームで予防を続けることが大切です。










