彼氏がコンドームをつけてくれない…譲れないことの伝え方

「ゴムはつけたくない」と言われると、嫌われそうで言い返しにくいことも。コンドームを使う条件の伝え方3例、サイズの相談との分け方、求められ続けるときの中断、避妊の失敗が心配なときの相談先をまとめました。
「ゴムをつけると嫌なんだよね」と言われて、どう返せばいいかわからない。好きな相手だからこそ、気まずくなったり、嫌われたりするのが気になることもありますよね。コンドームの話をするために、相手への気持ちまで試されるように感じなくて大丈夫です。
コンドームをつけてほしいと言うのは、わがまま?

「使ってほしい」と言うと、わがままだと思われないかな…。
好きな相手でも、同意できる条件は伝えて大丈夫です。理由を全部説明する必要はありません。
妊娠が心配、性感染症が気になる、使わないと落ち着けない。理由を細かく説明できなくても、「コンドームを使いたい」は伝えてよい希望です。相手を好きなことと、コンドームなしのセックスに同意することは、別々に考えられます。
RAINNの同意に関する教育資料は、同意を、圧力や恐れのない自発的な合意として説明しています。一度の「いいよ」が、次も、どんな行為でもよいという意味になるわけではありません。
- 前に使わなかったことがあっても、今回は使ってほしいと言えます。
- 途中で気持ちが変わったときも、中断できます。
ただし、言い方を工夫すれば必ず相手が受け入れる、という話ではありません。何度も理由を足して納得してもらうことまで、あなたの役割にしなくて大丈夫です。条件が合わなければ、今日はしないという選択があります。
同意を確かめる基本や、途中で止めたいときの会話は、性的同意の確かめ方と、してほしいことの伝え方でも紹介しています。
会う前・直前にどう伝える?言い方3例

落ち着いて話せるなら、会う前や、ふたりで過ごす予定を決めるときに伝えておく方法があります。メッセージで短く送ってもかまいません。直接話すと押し切られそうなときまで、対面での話し合いにこだわらなくて大丈夫です。
以下は、場面に合わせた編集部の言い方の提案です。うまく話すための正解ではありません。自分が言いやすい言葉に変えて使ってください。
会う前に、使うことを確認したいとき
先に「するなら」と条件を伝えておくと、会う約束がセックスをする約束になるのを避けられます。準備を話していても、当日の体調や気持ちが変われば、しないことを選べます。
直前に、使わず進めようとされたとき
この場面では、長い説明より、止めたいことと条件を短く伝える方法があります。「今日だけ」「大丈夫だから」と返されても、「私は使わないならしない」と同じ条件を繰り返してかまいません。
「信用してないの?」と返されたとき
信頼を証明するために、条件を変える必要はありません。好きな気持ちの説明が負担なら、前半は省いても大丈夫です。相手に安心してもらう言葉を添えることより、自分が同意できる範囲を保つことを優先できます。
話すこと自体が怖いときは、これらの言い方を試さず、会うのを見送る、メッセージで予定を変えるなど、自分の安全を守る選択をしてください。
「サイズが合わない」と言われたら?

「きつい」「外れやすい」「素材が気になる」と言われたら、どの点が気になるのかを聞き、製品の表示や説明を一緒に確認することはできます。ただ、それが相手の本当の理由かどうかを、こちらから決めつける必要はありません。
合わないと言われたら、使わないほうがいいの?
合う製品を探す相談はできます。でも、使うことへの同意がなければ、今日はしないという選択があります。
ここで分けたいのは、次の2つです。
- 製品選びの相談:使うことに同意したうえで、サイズや素材などを確かめること。
- 使わずにしたいという要求:コンドームを使う条件そのものを変えるよう求められること。
「合うものを一緒に探したい。でも使うことは変えない」と伝えると、相談できる範囲がはっきりします。
次のようなときは、いったん中断して、確認や準備を後日に回せます。
- その場で合うものがない。
- 使用中に違和感がある。
- どう使うか確かめられない。
予定どおりに進めるために、コンドームを使う条件をあきらめる必要はありません。
サイズや素材を確かめるときは、ふたりで選ぶコンドームのガイドを参考にしてください。この話題のゴールは、あなたが商品探しを全部引き受けることでも、相手が気に入る製品を見つけるまで説得することでもありません。
「ほかの避妊をしているなら必要ない」と言われても、別の方法を使っていることだけで、コンドームなしに同意しなければならないわけではありません。今後の避妊を変えたいなら、落ち着いた時間に話し、必要に応じて婦人科などで相談できます。その場で急いで変える話にしなくて大丈夫です。
嫌がり続けるときは、どうすればいい?

断ったあと、こんなことが続いていませんか。
- 何度も頼まれる。
- 不機嫌になられる。
- 帰ろうとすると引き止められる。
そんなときは、次の言い方を探し続けるより、その場を終えることを考えてください。「今日はここまでにする」と伝えて、離れられるなら離れてかまいません。
その後の関係をどうするかも、すぐに結論を出す必要はありません。距離を保ちながら考える方法があります。
- 次に会う予定を、いったん見送る。
- 人のいる場所で会う。
- 信頼できる人に、状況を話す。
自分ひとりで相手の拒否理由を解き明かす必要はありません。
同意していない行為をされた、使う約束だったのに勝手に外された、断ることが怖かった。こうしたことに困っているときは、性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センターにも相談できます。全国共通番号 #8891 から、最寄りのセンターにつながります。
センターは産婦人科医療やカウンセリング、法律相談などの専門機関と連携しています。自分だけで法律上の判断をしてから相談しなくてもかまいません。一部のIP電話などではつながらないため、その場合は公式一覧で地域の相談先を確認してください。
避妊の失敗が心配なときは?よくある疑問

コンドームを使わなかった、途中で破れたり外れたりした。すでに妊娠の心配があるときは、話し合いとは別に、できるだけ早く緊急避妊について相談してください。相手からの返事や、次の生理を待つ必要はありません。
厚生労働省は、対面診療・オンライン診療による調剤と、要指導医薬品として販売できる薬局等を案内しています。薬局等での販売は2026年2月2日に始まりました。
どのお店でも対応できるわけではないため、薬局で相談したいときは次の順に確認します。
- 公式一覧で、対応できる薬局の候補を探す。
- 電話で、在庫と対応できる薬剤師の勤務状況を確かめる。
日本の薬局で販売されるノルレボ(成分名:レボノルゲストレル)は、性交後72時間以内に服用する薬です。時間が近いときや、すでに過ぎているときも、「もう相談できない」と自己判断せず、産婦人科へ経過した時間を伝えて相談してください。服用の条件は、販売元の公式情報でも確認できます。
買える薬局の探し方や服用後の確認は、アフターピルの買い方と相談先にまとめています。ここからは、この場面で気になる疑問を3つ取り上げます。
質問:前は使わなかったのに、今さら言ってもいい?
言って大丈夫です。前に同意したことは、今回も同じ条件でよいという約束ではありません。
「今回はコンドームを使いたい」と、そのときの希望を伝えられます。理由の変化を細かく説明できなくても、気持ちを変えてかまいません。
質問:持っていくのは私の役目?
自分で用意する方法もありますが、準備を全部引き受けなければならないわけではありません。
どちらが買うかを決めることと、実際に使うかの確認は別です。自分が持参しても使ってくれるとは限らないので、使う条件は先に共有しておけます。
質問:断れずにしてしまった。私にも責任がある?
怖くて言葉が出なかった、何度も求められて断り続けられなかったとしても、あなたを責める理由にはなりません。
沈黙や抵抗がないことは、同意と同じではありません。妊娠や感染の心配への相談と、気持ちの相談を、必要なところから始めて大丈夫です。
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